4. 主役はあなた!
中央には三権分立(立法、行政、司法)があるが、地方財政には本当の司法役がない。だから間違いが起きる。これからは、市民が司法だ! 地方自治は民主主義の学校であり、その到達点が財政民主主義だ。 民主主義の先進国の証は、地方分権!
空理空論でなく、共通の生きた数字でのオープンな議論が必要。 行政や議員に任せるのでなく、市民一人一人が地方財政について真剣に考えよ! 日本全国で、市民の地方財政の自主勉強が燃え上がっているぞ! 無関心が一番怖い
立ち上がれ西東京市市民! 先生は吼える!
5. 体で覚えよ!
国が積極的に開示する財務情報は所謂5点セット(先生の登録商標)。①決算カード、②財政比較分析表、③歳出比較分析表、④財政状況等一覧表、⑤健全化判断比較・資金不足比率カード。 これらは総務省のHPからダウンロード可能だが、情報を入手したからと言って、直に財政分析ができる訳ではない。ココは単なる出発点だ。
西東京市の「5点セット」10年分(西東京市合併後)を色々分析するのだが、情報と言っても書類上の数字なので、実態はひたすら転記、転記、転記だ! 転記だけでなくグラフ化も推奨される。この「ひたすら転記」により、数字感覚を肌で覚えよ!というのが先生流。 10年分(他の市区町村なら数十年分も)なら幸運だと言われても転記が多すぎる。 字も小さいし、目も頭もクラクラ!
それにしても仕組みが複雑。途中変更もある。用語も難解。お役所言葉か。過去との連続性・継続性を考慮するあまり論理性を犠牲にし、全国一律比較のために地方の特殊性を排除した部分もある。余りにも難解なので、真実を市民の目から隠そうとしているのでないか、と邪推したくなるほどだ。
例えば経常収支比率(地方財政のエンゲル係数)。この大切な係数の定義が平成13年から変わった。この係数が大きいと危険レベルが上がるが、なんとこの数値が小さくなるように定義を変更したのだ(即ち、状況が全く変わらないのに、全自治体が安全側に自動的にシフト)。結局、新旧2種類の経常収支比率の計算方法を習うことになった。
国も財政難のおり、色々小手先の工夫をしますな・・・。 先生は鋭い!
注) 本記録・感想文では、平成21年度の財政数値を使用している。
(エクセルの活用)
転記間違いや計算間違いを防ぐため、またグラフ作成の容易性も考慮して、途中からエクセルを活用した。 決算カードから10枚以上の分析表に自動転記、勿論グラフも自由自在。 が、最初の10年分の決算カードへのデータ入力が厄介。 残念ながら総務省HP上からは電子データは提供されない。そこで、発見したのが東京都総務局のサイト。過去6年分が電子データとして提供されていたので、不足する4年分を手入力するだけで済んだ。 東京都総務局に感謝!