「ありがとう」で救われるか

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昨年の2月に、地域社会への参画を考えた。そこで、まず、先輩の地域活動家やボランティアの経験談を聞いた。その説明会で、ボランティア活動では、お金は期待できない。 が、最後に「有難う」と感謝の言葉を聞くと、本当に嬉しい、報われる、やりがいを感じる、と楽しそうに語っていた。 理解はできた。が、本当?との思いもあった。 やってみなければ分からない! その時から、宿題になった。

その答えが得られた。老健で、少々不機嫌そうな、担当相談員によると、全く信頼関係がないという、利用者から、「ありがとう」と言われた。 車椅子に抱えて乗せるて、体を離す寸前、確かに聞いたかすかな言葉。一瞬であったが間違いない。驚いた。そして思わず「やった!」、である。 高齢者には、いつもニコニコと癒し系の人もいるが、一方、不機嫌で無表情な人もいる。 今回の利用者は後者。 全く予想外の言葉、期待していなかった言葉であっただけに、驚きと同時に、嬉しかった。 やはり本当であった。とくことで、宿題はあっけなく終わり。

だが、もし感謝されなければどうであったか? 感謝されない、報われないボランティアもあるのでないか? 「至誠天に通ず」ではないが、利用者に通ずになるか?
社会後見人の基礎講座で、利用者やその関係者から、滅茶苦茶な対応を受ける事例を沢山聞いた。 幾ら誠意を尽くして支援しても、全く感謝されない。もうコリゴリだ、という本音を聞くのは辛い。

ありがとうと言われなければやらないの? お金を貰わなければやらないの? そうは行かないでしょう。 相手が困っているのは事実なのだから。
福祉関係者には。燃え尽き症候群があるそうだ。 真面目にやる人が陥りがちだそうだ。 さて、自分はどうだろう。 神経を図太いか? 宿題の答えは、まだまだ先のようだ。

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