社協登録生活支援員研修初日(ふれあいのまちづくり事業)

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4月6日 13時半から16時まで。 研修初日
研修プログラムは、西東京市の地域福祉の概要を理解する内容で18講座。毎週半日2講座で10日間の予定。
「社協とは?」が3回目なので、初日の講座を理解しやすくするために、社協について簡単に説明する。

正直、「社協」とは何をするところか? を、正しく理解している人は少ないでしょう。
社会福祉協議会は、社会福祉法に基づき設置され、地域福祉の推進を図ることを目的とした公共性・公益性の高い民間組織(社会福祉法人)です。
と言われても、「????」でしょうが、とりあえず、行政の仕事の一部を行っているところ、とでも理解して下さい。
では、本日の講座から。

「ふれあいのまちづくり事業について」(第1回講座)

略称「ふれまち」。社協の独自事業。(行政の仕事の一部ではないが、地域福祉の一環として独自に推進している事業)
隣近所など、地域の中でお互いに困ったときに助け合える関係づくりを構築するのが狙い。
ご近所で、孤独死が発生するのは嫌ですね。見捨てたようで。見捨てられたようで。
大災害のときに、「誰か助けて! ココです!」 「そんな人いたの? 知ってりゃ助けたのに!」 では、困ります。
でも、現状は? 近所付合いがなくなりました。 隣は何をする人ぞ・・・
プライバシーの問題? 個人情報保護法も拍車を掛けているようです。
タカさんの住んでいるところは、自治会もありません。民生委員もいません。向こう三軒両隣は、殆ど死語です。
これで、良いのか?

良くない! 社協はそう考えました。
行政も隅から隅まで、個々の具体的な事情を知っているわけではありません。地域福祉は、住民が参加して作り上げるものだ!
新しい形の住民相互扶助。 言葉は古いが、新しい仕組みが必要。
それが、「ふれまち」です。

隣近所とは? 向こう三軒両隣でしょうか?
実は、小学校通学区域です。小学生が歩いて通える距離に小学校はあります(原則)。
それが、「ふれまち」の考える隣近所です。
現在、市内に19の小学通学区域あります。そして「ふれまち」の団体は20です。
(一つ多い理由は? そうです。途中で、小学校通学区域が合併したせいです。少子化の影響でしょうね)

「ふれあいのまちづくり住民懇談会」と称しています。活動の例は
・高齢者を交えての茶話会や昼食会         ・介護保険制度の学習会
・地域の美化運動                    ・防犯講習会/地域のパトロール
・防災懇話会                        ・フリーマーケットなど交流活動
・児童や高齢者の見守り                ・世代間交流
などなど、なんでもありです。

ところで、「ふれまち住民懇談会」、知ってましたか?
タカさんは、残念ながら知りませんでした。最初の団体(通学区域:谷戸二小、愛称:「ふれあいクラブ」)は20年、最後の団体(中原小、「いこいの中原」)でも5年の活動歴があるのに。
知らなかったのは、タカさんだけ?
でもないようです。
「地域住民の主体的な参加による助け合い」と言っても、参加する人は限られているようです。
新陳代謝が少ないので、メンバーの高齢化が進み、後継者をどうするかが大きな課題だそうです。

「新しい公共」が謳われている時代に、何だか寂しいですね。
大体、これって社協の自主事業? 行政が最優先に取り組む問題ではないか!
思わず、叫んでしましたくなります。

ご安心下さい。(本当?)
「ふれまち」の仕組みを、熱心に活動しているボランティアを、行政が見捨てるはずがありません。
地域密着型の地域福祉を実現するためには、「ふれまち」的な活動は必須です。
新しい形の支援を考えているそうです。
地域福祉コーディネーターの試行が今年度からスタートします。

皆さんも積極的に「ふれまち」の活動に参加しましょう。
社協にお問合せ下さい。

(5月2日掲載)

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