7月に委嘱された新任民生委員への東京都の集合研修が3日間ある。 その初日に出席。 約40名が参加(3ヶ月毎に新任者への集合教育がある模様)。 8割が女性。 地域福祉は女性で持っているのを再々認識。 男性は、定年退職したと思しき人ばかり。女性も年配者が多いが、年齢には幅がある。
三日間のカリキュラムを見ると、社会福祉協議会の生活支援員の新任研修と重複している部分が多い。 重複はしているが、大事な話は何度聞いても無駄にはならないし、飽きることもない。 非常に有意義であった。
まずは、オリエンテーション。 聴衆は、成り手がいない(誰も希望しない)民生委員に、(自ら積極的にではないにしても)なってしまって、不安(と不満)一杯の新任者。 「皆さん最初は誰でも不安なものです」「大丈夫ですよ」「やればできます」「自信を持って」「知識・技術・情報は後から学べます」等の勇気付の言葉の氾濫。 当方は、社会貢献型後見人の養成基礎講座を修了し、4月から社会福祉協議会の生活支援員として福祉の現場で実習中。 できないはずはない、とは思うが、民生委員は、地域福祉の中では特異な位置を占めている感がある。 人間性が問われるので油断はできない。
次に、実務的な話。活動に際しての留意事項。しなければならない(してはいけない)ことの説明。してはいけないことは、個人情報の漏洩と政治活動。守秘義務について繰り返し警告された。ケース記録票と調査・意見書の作成についても厳しい制約が課せられた。また、活動記録の記入方法についての説明もあり。とにかく、きめ細かな報告を要求される。 報告のための報告でなければよいが・・・。
最後は、傾聴(「社会福祉相談入門」)のお話。 もう何度も傾聴の話は聞いているが、人の話を聞くのは本当に難しい。机上で分かっていても、実際に身に滲み込んだ自分自身の聞き方の癖は、簡単には治らない。 今更性格を直すのは無理というもの。 自分の聞き方の傾向を意識化することが、大切だそうだ。 傾聴モードに切り替えると表現していた。 傾聴前に鏡の前でニッコリするのも効果的。 心の在りようは顔にでるが、顔の在りようも心に影響する、ということ。 本当に奥が深い。
2日目と3日目は8月後半に開催。 とりあえず、一ヶ月間、傾聴の意識化に努力してみよう。