講師は、西東京市 福祉部 高齢者支援課 課長補佐 兼 高齢者支援係長 佐藤氏
西東京市の「高齢者福祉サービス」? 最初は、一般論かと思いました。が、違うんですね・・・。
介護保険が、原則として全国共通のサービスを提供するのに対して、各地域が独自に提供するのが、高齢者福祉サービスだそうです。
ということが、「介護保険と高齢者福祉の手引き」に説明してありません。各々の手引きを、単に重ねただけです。不親切ですね。
何故か?
福祉部高齢者支援課は、従来の介護保険課と支援課が平成18年に統合してできた部だそうです。
老齢者福祉に関しての法律が変わる度に、縦割り・横割り、統合・分離を繰り返した結果のようです。
タカさんの推理ですが。あくまでも。
高齢者福祉サービスの対象者は、介護保険と同じく40歳以上で、本格的には65歳以上。
利用方法も、介護保険と同じく、申請主義。(包括の代行もあり)
高齢者支援課サービス申請書を受けて、訪問調査の上、サービスが提供される。
サービスの詳細は、手引書を見れば分かるが、主要なものを概説。
・高齢者配食サービス: 平成19年度の利用者は約1400名、15万食。65歳以上の1人暮らし、もしくは高齢者所帯の高齢者で配食を必用としている人(日中、1人暮らしも含む)。昼食を週6回(月~土)、希望する曜日に配食。西東京市の高齢者のみの所帯は、約15000人だから、約1割がサービス利用者。この配食サービスの特徴は、安否確認を兼ねている事。このため手渡しが原則。インターフォン越しに受け取ることは禁止。配食の受け取りに出てこないと、大騒ぎになるそうだ。自己負担は一食400円。これが弁当の原価だそうだ。これに、配食と安否確認のコストを含めて、市から支払うのは800円。4つの事業所が市内をカバー。
・ねたきり高齢者等おむつ給付等サービス: 40歳以上のおむつ常時利用者(認知症で必要としている人は対象外)。月に1~2回、自宅におむつ(種類は選択可)を配達。自己負担はなし。現在750名が利用。増加傾向にある。 おむつ使用については、賛否両論あるが、介護者の精神的・肉体的負担を考慮すると、無くてはならないサービスだそうだ。
・ねたきり高齢者理・美容券交付サービス: 理・美容師が自宅訪問してくれるサービス券を年4枚交付。自己負担なし。175人が利用、726枚交付したが、実際は半分しか利用されなかったそうだ。
他にも沢山あります。折角のサービス。どんどん活用しましょう。
(5月8日掲載)