「認知症の「私」が考える事感じること」を読了(7月6日)

Share on Facebook

4日に受講した成年後見基礎研修の会場で購入。成年後見の本は法律用語が多く、読み難いのが一般的だが、さすが、村田光男先生。弁護士なのに、法律用語は一切なし。小説風に一気(2時間程度)に読める。値段も1000円と良心的。 一気に読めるが、内容は重い。法定後見人の責務の重大さに身が竦む。
まるで村田先生が認知症であるかのような題名だが、勿論、弁護士が認知症の高齢者に代わって訴える、というもの。 終の棲家として人生最後を彩るはずの有料老人の現実が赤裸々に描かれており、暗澹たる気持ちにさせられる。 新聞や雑誌、パンフレットなどでは、趣味三昧の幸福そうな老後生活が紹介されているが、そうは上手く行かないらしい。
昔見学した高級有料老人ホームもホテルのようであったが、趣味の部屋は久しく使われておらず、寂しい雰囲気であったことを思い出した。
最近見学した有料老人ホームやグループホームは管理者もしっかりしており、入居者も生き生きしているように感じたが、ちょっと見学しただけでは現実はどうだったかと、自分の目に自信がなくなった。
施設も在宅でも、孤独な人は孤独。 今のうちから何とかしなければ・・・。
そういえば、村田先生は、60歳過ぎてからが本当の実りある人生。引退生活などちゃんちゃら可笑しい。肉体は老いるかもしれないが精神は90歳までは大丈夫と叫んでいた。まだまだ老いるには若すぎる、ダ!

カテゴリー: 地域福祉, 社会貢献型後見人 パーマリンク