昨日の東小学校の施設(遊び場)開放事業に引き続き、同敷地内の学童クラブを見学。放課後子供教室との類似性に関心があったが、全く目的が異なる事 業であることを確認。西東京市は19の小学校区域に30もの学童クラブがあり、学童クラブ先進地域だそうだ。が、色々課題もあるようだ。学童クラブの対象は、放課後家に帰っても面倒を見てくれる人がいない、概ね10歳までの小学生。他地区では3年生までが多いが、西東京市では小学4年生までと手厚いサービスだ。
学校からランドセルを背負って、「タダイマ」と言って帰ってくる場所(家庭の代理、生活の場と呼んでいる)が、学童クラブ。私の見学中も「タダイマ」と挨拶しながら入って(帰って)来て、私には「コンニチハ」と大きな声で挨拶してくれた。(躾も厳しいようだ)
では、小学5年生となったら放り出すのか?児童の居場所はどうなるのだろう?
との心配は杞憂だそうだ。この頃になると学校でのクラブ活動も始まるし、鍵を持つこともできるので、学童クラブが居場所でなくなる。 放り出すような結果とはならないとの説明。
また、クラブ活動などの居場所が見つけられない児童には、児童館(0歳~18歳までが対象)が別途存在する。 と言うより、児童館の対象児童の内、家庭での世話(監護)ができない児童を学童クラブで預かるという関係。
学校・児童館・学童クラブ・児童相談所等々関係部門がネットワークを組んで、地域として見守るように努力しているとのこと。
課 題は、施設不足。東学童クラブも50人定員に対して62名、中町学童クラブでは、55人定員に90名が入会。大規模過ぎて十分なケアができない(欠席もあ るので実際は常時混雑するわけでもなさそうだが)のが悩み。これは、西東京市の方針で、12月時点の希望者を4月に全員受け入れるからだそうだ。現在、分 割を進めているが、職員の補充も必要で、そう簡単には解決できないようだ。
30の学童クラブの内、23が市直営で、7が民間委託。民間の方が、時間延長など独自のサービスを実施できるが、児童保育のレベルに課題もあるようだ。
西東京市の学童保育の費用は月5000円だが、他地域では数万円の学童クラブもあるそうだ。
西東京市でも、福祉的な発想だけでなく、多様なサービスを提供するためには、(介護サービスのように)民間業者のもっと自由な参入があってもよいような気がするが・・・。
(学校と学習塾のような関係?とも言えるか?)
街の中に子供を見かけない。子供たちの放課後の居所は何処でしょうか? との質問への回答。
最近の子供は超忙しい。スポーツならサーッカーか野球。お稽古事や学習塾にも幾つも通っている。街中で遊んでいるような暇はない。 可哀想?幸せ?
問題は、この定番の居場所から、ハグレテしまった児童。コンビニの前などでたむろする児童。 児童館が夜間開放を進めているのは、これらの児童の居場所作りを目指しているとのこと。
児童館も見学させて貰った方が、良いかもしれない。