7月1日に民生委員・児童委員(以下、民生委員と略称)の委嘱式と新任研修会が市役所田無庁舎であった。
参列者は、2名の新任民生委員と、坂口市長、福祉部長・課長・主幹・主任、及び、西東京市民生委員・児童委員協議会(以下、民児協と略称)代表会長、地区会長2名の計10名。坂口市長から、長妻厚労大臣からの「民生委員・児童委員委嘱状」の伝達と「西東京市」社会福祉協力委員委嘱状」の交付と簡単な挨拶があり(市長さんは話し好きですね!)、20分程度で終了。
今回の新任民生委員は奇しくも同年齢の64歳の男性、元サラリーマン。 西東京市の民生委員の定数は144名。今回で122名の充足。 民生委員のなり手が少ないこと、122名の約9割は女性であることから、市及び民児協では、地域に戻ってくる団塊世代の参画を熱望している。 我々2人はその魁(団塊世代のちょっと前だが)。 期待されているのが伝わってきた。 期待を裏切れないぞ!
新任研修会では、代表会長、地区会長より民児協の活動の説明。生活福祉課(民生委員担当)から、民生委員の身分や業務の説明。高齢者福祉課から、敬老金配布と入浴券配布、及び高齢者(75歳以上)生活状況調査の説明。社会福祉協議会(以下、社協と略称)から、社協の説明があった。 具体的な会議や業務の内容や頻度は良く分かった。 後は、実践を通して体得するしかない。 が、やはり民生委員の具体的な負荷が見えてこない。 明確に決まった業務以外に何かあるのでは???
民生委員の職務は六つ。
1.生活状態の把握: 住民の生活状態を必要に応じ適切に把握しておくこと。→地域住民との豊かな交流
2.相談・支援: 援助を必要とする者がその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができりょうに生活に関する相談に応じ、助言その他の助言を行うこと。→相談されるような信頼関係と雰囲気の醸成
3.情報の提供: 援助を必要とする者が福祉サービスを適切に利用するために必要な情報の提供その他の援助を行うこと。→福祉サービスに関する実務知識や経験の蓄積と説明能力の強化
4.連携: 社会福祉を目的とする事業を経営する者又は社会福祉に関する活動を行う者と密接に連携し、その事業又は活動を支援すること。→他の社会福祉サービス関係者とのネットワーク作り
5.協力: 社会福祉法に定める福祉に関する事務所(以下「社会福祉事務所」という)そのtの関係行政機関の業務に協力すること。→住民と公的機関との橋渡し役
6.福祉増進活動: 民生委員は、前項の職務を行うほか、必要に応じて、住民の福祉を図るための活動を行う。→幅広く地域住民の生活全般にわたっての福祉増進に努める
明確?? 曖昧?? 「必要に応じ」というのが非常に多い! 「適切に把握」とは? 「有する能力」とは? 「自立した日常生活」とは? そもそも「福祉」とは?
私が受講した「成年後見人制度」や「生活支援員制度」は、平成12年の介護保険制度導入を機に始まったため、その定義は明確(曖昧な部分もあるが)。 「何をすべきか」の他に、「何をしてはいけなか」が教えられる。 しかし、民生委員の職務は、基本的に「何を期待している」という感じ。定義としては非常に曖昧。 色々質問すると、「すべきでない」ことの説明がでてくるが、それも 杓子定規でなく、状況に応じ、必要に応じ、適切に対応するという面は残る。 民生委員の基本的性格は、①自主性、②奉仕性、③地域性だそうだ。 法律が求める、平等性や均一性とは少々異なるようだ。
民生委員は、必要に応じて、調査書や意見書を発行しなければならない。(実際には殆どないらしいが) 何故、民生委員が?の理由
1)地域に長い期間居住しており、社会調査を通じ、住民の日常生活実態をよく知っていること。
2)人格識見ともに高く、社会的にも、地域住民からも信望をえていること。
3)職務内容がきわめて公共性が強いこと。
と、民生委員は、伝統的に考えられてきたからだそうだ。
期待に応えられるか! 昨年以来、色々と地域活動に取り組んできたが、まだまだ偏っており、十分でない。
とりあえず、7月12日から16日に、地域の小学校で朝早く挨拶運動があるそうだ。主催は「社会を明るくする会」(だったかな? 何しろ口頭での説明なので憶えきれない・・・) 小学生への挨拶と同時に、近隣の社会福祉関係者への挨拶も大事! それと、今まで、民生委員が欠員であった当区域をカバーしていただいていた隣地区の民生委員さんにもご挨拶!
民生委員の負荷は、民生委員の自主性に依存する部分が多いようだ、というのが今のところの感想。
7月2日、早速、民生委員の門標を玄関に掲げた。 しかし、門標程度では、当地区で私が民生委員になったことを知る人は少ない。 欠員区域であったが、殆どの人は不便を感じていなかったので、民生委員が登場しても何の影響もないはず。 「あせらず、ゆっくり始めましょう!」という訳か