地域権利擁護センター「あんしん西東京」での実習(7月から毎週水曜日、8時半から17時までの終日勤務)、その初日。
社会貢献型後見人の養成基礎講座(1月実施)修了者は、社協で1年間(4月から)の生活支援員の実習が課せられる。 4月からの3ヶ月の導入研修を経て、7月から週一日だが、実践形式の実習。 具体的な利用者を担当し、学んだ知識を実体験で実証・確認・深化させていく段階だ。
8時半からグループ(常勤勤務者6名)内ミーティングに参加。各人からの当日の予定と昨日の業務を報告。約30~40分の打ち合わせ。 全員、自席でパソコンを(なんとブラインドタッチで)操作しながらの議論。何となく福祉の世界はIT化が遅れているという先入観があったが、大きな間違い。
初参加なので、話に付いていくのは大変だが、登録生活支援員が目指す成人後見人の話題も多い。ニーズは相当あるように感じた。
10時前に、担当する利用者の自宅訪問。 勿論、先任支援員と担当相談員と一緒。 現地で地域包括支援センターの担当者が合流。 先任指導員の仕事の様子を実際に確認。 百聞は一見に如かずを実感。 見るだけでなく、聞く、嗅ぐ、触る、と五感を総動員して利用社宅の状況を体験した。 来月から支援員の業務を引継ぐことが期待されている。 利用者の些細な変化も見逃さないことが重要。 責任が重い。 利用社宅には自転車での移動。 今回は、往復時間を入れても1時間程度で終了。 午前中は、利用者の過去の援助履歴(数年分)を、丹念に読んだ。 一度、本人に会った後なので、イメージがハッキリしてよく理解できた。
生活支援員の円状の内容は、①福祉サービスの利用援助が基本で、オプションとして②日常的金銭管理サービスと③書類等の預かりサービスがある。 実際の契約は、②の金銭管理が難しくなってから締結することが多い(金銭管理は、トラブルを避けるため、他部門では禁止されているので、社協に相談が寄せられる)ので、自宅訪問での作業は②金銭管理の援助が主体。その援助の方法は、①同行(一緒に銀行に行く)や②代行(利用者の都度判断に従い、銀行に代わりにいって処理する)、また③代理(日常の金銭管理に限定して、利用者に代わって判断・処理する)等がある。 実際の利用者の状況・性格・家族環境・住環境は千差万別で、支援内容もケースごとに変化する。私の利用者は上記の③のケースだが、利用者に代わって判断・処理と言っても、具体的には現場で説明を聞かなければ、何をして良いのか、また、して悪いのかの判断が付かない。
午後は、ケース②の利用者の自宅訪問。ついでにその近所の福祉サービス提供事業所に寄り道。 週1回勤務の登録生活支援員に、千差万別な利用者の実態などを知ってもらおうという社協側の配慮。 現場の一端を見ただけで分かったつもりになられたら困るということ。 実際に、午前中の利用者とは全く異なる状況を確認できた。 いやー、体験して見なければ分からないものです。
このグループには頻繁に電話が掛かってくる。相手が高齢で耳が遠いこともあり、職員の説明も平易な言葉で噛んで含めるような調子。声も大きい。従って、横で初めて聞いていても、大体の内容は類推できる。 様々なケースがあり、ビックリ。まるで人生の縮図だ。本当に勉強になる。
今朝は、6時に起床。8時過ぎに家を出て、8時15分には事務所到着。徒歩で10分の距離。 前職(数年前)では、6時起床、7時に家を出て、8時20分に会社到着。一時間以上の痛勤地獄。 外出先も市内に限定。 家の天気と事務所の天気は同じ。 地元で勤務していることが実感できる。 想定外もあった。 本日の自宅訪問は、自転車で15~25分程度の距離。 少し雨に降られた。 傘をさす事が禁止されているので、当然濡れる。 暑さ寒さも厳しいだろう。 困った!
予想はしていたが、社協の職員は親切な人が多い(ようだ)。 福祉の領域に進む人は潜在的にそうなのか、また、業務柄、後天的にそうなるのか分からないが、人間対応力に優れている。 さすが、「あんしん西東京」を標榜する部門である。 何とか、来月から一人立ちできそうな気がしてきた。
17時に勤務終了。17時15分には自宅到着。 夕食前に一仕事が可能。 地元勤務は最高!