とうとう便利屋をやりました。ゴミ屋敷?の大掃除?です。 西東京市社協の日常生活自立支援事業は福祉領域の便利屋です(注意:全ての社協が同じとは限らない!) 生活支援員は、福祉サービス契約の支援が主で、日常的な金銭管理も支援するが、実際には様々な周辺雑務も支援(ルール違反?)しないと本来業務が進まない。 現に困っている人を前に、これは我が部門の仕事でないとか、契約に含まれていない、などと悠長に構えてはいられない。 福祉のプロではあるが、「何でも直ぐにやる」という便利屋的な発想と行動力が欠かせない。
ということで、本日は、居宅整理を初体験した。 居宅整理とは? 今回の例では、独居の利用者が在宅介護から、緊急ショートステイ→老健→特養と施設介護の方向で対応する方針が決まったので、それまで借りていた部屋を全面的に引き払うことになったもの。 要するに、本人の全ての所有物を処分して、部屋を空っぽにするということ。
普段は、事務職の格好をしている相談員が突然作業着で登場し、一緒に来い、との命令。噂には聞いていたゴミ屋敷への突撃。 心と服装の準備ができていないぞ! この暑いのにご苦労様との労わりの声を聞きながら自転車で出発。 先着していた市の高齢者支援課のスタッフ及びケアマネと合流。 近所に挨拶をしてから、恐る恐るドアを開ける。 土足で上がりこむ。 窓を開ける。 入り口から、用意したゴミ袋に燃えるゴミと燃えないゴミなどと分類しながら詰め込み、搬出。本人がいないので、選択に迷わず、全て廃棄の方針。 調味料や食品などは、中味を捨てなければならないので少々面倒。次第に中へ進入。冷蔵庫、テレビ、電子レンジ、電気釜などはリサイクルへ。椅子、テーブル、ベット、マットレス、旅行カバンなどは、粗大ゴミへ。冷蔵庫はかろうじて玄関から搬出。ベットは、+ドライバーがあれば、簡単に分解できたのに、・・・。どうにか窓から搬出。部屋が1階で良かった。粗大ゴミの種類と数を確認してから、廃棄シールを近所のコンビニで購入。
丁度、不燃物のゴミ回収車が来たので、ドンドン引渡し。廃棄物も含めたゴミの山は、今日中に処分するように手配済み。 ご近所に挨拶して引き上げる。
事務所を出てから帰るまで一時間半の炎熱下の作業であった。 相談員に聞くと、今回は量も臭いも比較的楽だったそうだ。
分かったこと。 西東京市のゴミの分別の知識と経験は必須(実際にその場でテキパキと分別できること)。 ゴミ袋(ピンクや黄色)を大小持参。 廃棄シールの値段表は必携。 簡単なドライバーは時には必要か。 軍手は必須、汗拭き用の手拭いも。土足が望ましい。スリッパに履き替えては力仕事はできない。マスクをした人もいたが、慣れる方が楽かもしれない。 本来なら、作業着による完全武装と、作業後のシャワーも必須だと思うが、実際は着替えまでか?
便利屋は誰でも経験できるものではない。 貴重な体験だった。が、自分の事だと、できないかな? 誰かに捨ててもらった方が、思い切りができそうかもしれない。