社会福祉協議会の地域権利擁護事業(あんしん西東京)では非常に多くの相談が寄せられる。今日は成年後見人のついての相談に同席。
通常は、高齢の親に後見人を付けるという相談が多いが、今回は障碍のある子供へ成年後見人を付けたいと言う母親からの希望。
障碍のある子供を持つ親は、必死に子供を後見・保護しようとしているので、通常は後見人の出る幕はない。今回の場合も父親が「俺が死ぬまで、子供の面倒は見る」と主張している。が、父親も高齢になり実際の後見は殆ど不可能になりつつある、と言うのが母親の考え。
確かに、死ぬまで面倒見れるかの不安もあるが、更なる不安は、親亡き後の子供の世話・後見を誰がするのかということ。見知らぬ後見人に後を託すのは非常に不安なはず。
そのために、親がしっかりしているうちに後見人を付けて、親がその後見人の人柄や仕事の仕方を確認・納得するというのが理想である。
父親の頑なな心を開いて、後見人制度の利点を説得できるのかが、今回のポイント。
「親亡き後」問題は、テキストでは学んだ内容であったが、実際のケースに遭遇してみると、また一段とその難しさを思いしらされたような気がする。