新米の民生委員として、地域の色々な集まりに顔を出すようにしている。養育家庭体験発表会もその一つ。民生委員定例地区会議で初めて養育家庭と聞いてもさっぱり見当がつかず、期待もせずに出席したが、大外れ。本当に感動する内容で、思わず貰い泣きをしてしまった。
養育家庭とは、色々な理由で親と一緒に暮らすことのできない子どもたちを、家庭に迎え、家族と一緒に生活し、養育する東京都の里親制度。愛称は「ほっとファミリー」。
体験談1は、30歳?代の実子のない母親。3歳の男の幼児を迎え、2年8ヶ月の経験。子どもは家庭や家族の経験がないので、心を開くまでの苦闘とその後の幸せな家庭生活・地域生活を本当に楽しそうに発表。
体験談2は、実子2人育て上げた50歳の母親。小学4年生の女の子を迎え、2年半の経験。家族や家庭の経験がないまま10歳まで育ったので、実子の時との違いに戸惑い続けたそうだ。しかし、現在は超幸せな家庭生活を満喫しており、本当に楽しそうであった。
両事例とも、幸せ感が強調されていたが、その裏に隠された苦労や悩みは大きかったはず。また、今後も山谷は予想される。が、その山谷も、子どもが好き!子育てが好き!で突破を実感できた。養育家庭側も、異質な子どもの登場で、大きく育っているように感じた。
都内では、11の児童相談所があり、西東京市は小平児童相談所の管轄。小平児童相談所には53の養育家庭が登録され、実委託は30とのこと。東京都には、数千名の子どもが親とはなれて暮らしており、里親へのニーズは高いそうだ。
民生委員は、児童委員でもあるので、とにかく社会福祉や地域福祉の領域を広く知るように務める必要がある。が、奥が深く複雑というのが実感。
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