ホッとネットは、「ほっとするまちネットワークシステム」の愛称。地域の力で地域の課題を解決する仕組みつくりの一つ。7月から西東京市の一部で試行が始まった。その市民協力員が「ほっとネット推進員」。既に30名が登録済み。今回が2回目の研修で、約50名が出席。市民の意識は高い。2時間の研修後に、小生も無事に推進員に登録された。
まだ試行中の制度だが、個人的には、幾つかの課題も感じた。
1)似たような仕組みが多い。各々の対象や狙いは若干違うが重複する部分も多い。様々なネットワークが手厚く見守るのは良いが、情報ルートが混乱しそう。新しい制度を作るならば、既存の仕組みの整理や整合性を見直すべきかと思う。
(ささえあいネットワーク訪問協力員との違いを質問していた人がいた。確かに重複しますね)
2)問題を繋ぐ相談窓口(20も列記)が多すぎる。これらの相談窓口に当てはまらない場合に、地域福祉コーディネーターへ連絡するとなっている。これでは推進員は混乱しそう。実際にこれらの相談窓口は階層化されているので、場合によっては、たらい回しにされる恐れもある。
3)「ふれまち」活動との一体化。ほっとネットは、「ふれあいのまちづくり(愛称ふれまち)」を基盤にしているようだ。この「ふれまち」活動の担い手は高齢化し後継者難に苦しんでいる。基盤の弱体化の原因を究明しないままで、新たな制度を設けても同じ轍を踏む恐れはないか。
折角登録してくれたボランティア意識が高い「ほっとネット推進員」が戸惑うことがないよう推進役の社会福祉協議会の指導力に期待したい。